労働基準法・労働安全衛生法 / 賃金

平均賃金と休業手当

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初学者向けまず、ざっくり理解

本文を読む前のミニ地図

平均賃金と休業手当を、まず大きな絵でつかむ

労基安衛は、ざっくり言うと会社と働く人の約束に、法律上の最低ラインを引く科目です。このレッスンでは「平均賃金の計算方法、休業手当6割、最低保障額のルール」を理解します。最初は細かい例外より、何のためのルールかを押さえましょう。

たとえるなら

働く現場のルールブックです。会社ごとの約束は自由でも、下回れない線があります。

なぜ大事?

賃金、労働時間、年休、就業規則を同じ箱で見られるようになります。

試験では

誰に適用されるか、何日・何時間などの数字、例外の条件がよく問われます。

最初の読み方

本文では、まず「平均賃金って何?」に関係する用語と数字に印をつけるつもりで読んでください。

労基安衛平均賃金って何?初学者向け

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解説テキスト

平均賃金って何?

労基法上のいろいろな金額計算(解雇予告手当、休業手当、年次有給休暇の賃金、災害補償など)のベースになる金額が「平均賃金」です。労基法第12条で計算方法が定められています。

平均賃金の原則計算

平均賃金 = 算定事由発生日以前3か月間に支払われた賃金の総額 ÷ その期間の総日数(暦日数)

ポイントは「暦日数で割る」こと。月給制の場合、働いた日数ではなく、その3か月間のカレンダー上の日数(例:4〜6月なら91日)で割ります。したがって、時給・日給の人と比べて月給者の平均賃金はやや低く出る傾向にあります。

最低保障額(時給・日給の人向け)

時給・日給・出来高払等の場合、暦日数で割ると休日が多いほど平均賃金が低く出てしまうため、最低保障額が設けられています。

最低保障額の計算

賃金総額 ÷ 実労働日数 × 60% (100分の60) → 原則計算額と比較して高い方が平均賃金になる

算定の基礎から除外されるもの

次の期間とその賃金は、算定期間・賃金総額の両方から除外します(第12条第3項):

  • 業務上の傷病による療養のための休業期間
  • 産前産後の女性の休業期間(第65条)
  • 使用者の責に帰すべき事由による休業期間
  • 育児休業・介護休業の期間
  • 試用期間
算定基礎に入らない賃金

①臨時に支払われた賃金(結婚祝い金等)②3か月を超える期間ごとに支払われる賃金(賞与等)③通貨以外で支払われた賃金で一定のもの――これらは賃金総額にも入れない。

休業手当(第26条)

使用者の責めに帰すべき事由により労働者を休業させた場合、使用者は休業期間中の労働者に対して、平均賃金の60%以上の手当(休業手当)を支払わなければなりません。

使用者の責めに帰すべき事由とは

経営難による操業短縮、資材不足、監督官庁の勧告による操業停止など、使用者側の事情で労働者が働けなかった場合。天災事変(地震・台風など)は使用者の責めに帰すべき事由にあたらないので休業手当の支払義務はない。

「民法の賃金全額請求権」との関係

民法第536条第2項では、使用者の責めに帰すべき事由で労務を提供できなかった場合、労働者は賃金「全額」を請求できます。では労基法の「60%」との関係は?

答え:労基法の休業手当は「最低保障」です。民法で賃金全額を請求できる場合はそちらが優先されます。労基法の60%は、民法の「帰責事由」にまで至らないが使用者側の原因である場合に、少なくともこれだけは払いなさいという規定です。

虫食いチェック

重要語句を思い出して復習

解説テキストと確認問題から、重要語句・数字・条文番号を復習カードにしました。 読んだ直後に思い出せるか、軽くチェックしてみましょう。

覚えた 0/5

Q1 / 5

確認問題から復習

平均賃金は、これを算定すべき事由の発生した日以前( 1 )か月間にその労働者に対し支払われた賃金の総額を、その期間の( 2 )で除した金額とする。

答えを思い出してから「答えを見る」を押してください。

Q2 / 5

確認問題から復習

使用者の責に帰すべき事由による休業の場合においては、使用者は、休業期間中当該労働者に、その平均賃金の( 1 )以上の手当を支払わなければならない。

答えを思い出してから「答えを見る」を押してください。

Q3 / 5

一問一答で復習

次の問いの正解を思い出しましょう。平均賃金の算定基礎に算入される賃金はどれか。

答えを思い出してから「答えを見る」を押してください。

Q4 / 5

正解文から復習

使用者の責に帰すべき事由による休業期間中、平均賃金の(   )の手当を支払わなければならない。

答えを思い出してから「答えを見る」を押してください。

Q5 / 5

一問一答で復習

次の問いの正解を思い出しましょう。平均賃金の算定期間から控除すべき期間として誤っているものはどれか。

答えを思い出してから「答えを見る」を押してください。

復習カードは確認問題と本文をもとに作成しています。さらに解き込みたい場合は、下の演習問題へ進めます。

レッスン後のおすすめ

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このレッスンの確認問題は5問あります。

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